令和まであと7日、ミネルヴァのフクロウは平成の黄昏に何を思う
☆フクロウがかっこよくて連投
中目黒で当分、毎週月曜にBarでタロットリーディングしています。Barでタロットは、男性のセッションが面白い気づきが沢山あります。殿方が、「どんな『気持ち』がします?」「『感情』はどうですか?」と心の動作について聞かれるとちょっと、「はっ」として胸に手を当てたり、タロットのパースペクティブに「確かに、思いあたる」「すごく面白い」と言ってくれるのが楽しみ。
昨日空き時間にタロットを自分でしていたら、面白い札の並びが出ました。
女帝→愚者(逆)→皇帝
んー、とっても意味深。先日、ひさびさに、この本を見つけ図書館で借りていました。なんとも価格が手を出しにくいため、時折り借りています。偶然見つけたのは初めて。
ユング心理学の元型と、タロットの関係はとても深くて面白く。タロットは一応習ったけれど、そのあとはこの本で補完しているのであって。なので、私のリーディングはどちらかというとユング風味。
この展開は、「女帝が逆位置の愚者を見ている。皇帝もまた愚者をみている。」
愚者FOOL=「ゼロ」=「レイ」=「令和」でもありますね。
愚者についての解説を本から抜き出してみます。
ゼロという概念は、12世紀になるまで登場することがなかった。この明白な「無」は人間の思考を拡大させた。「タロッキ」というイタリアのゲームでは、愚者のカードは、それ自体では何も価値をもたない。でもそれと組み合わされると、どのカードも力が強くなる。
中略
私達は、人間のパターンに従って世界を分割したがるが、自分自身がパターンを持たない『愚者』の住まいである自然全体の自在な流れにさらすというのはあまりしたがらない。
中略
『愚者』は私達の一部であり、その部分が無邪気にしかも抜け目なく自己(セルフ)を知る探究へと乗り出していくのだ。彼により、私達は、一見すると愚かな経験をすることになるのだが、後になればその経験は、私達の人生のパターンを決める決定的なものであったと認めることになるだろう。
愚者は英語でFOOLです。あの有名人のあのスピーチを思い出す人が多いのではないでしょうか?
STAY FOOLOSH
ジョブズは、ポートランドのリードカレッジでカリグラフィーの勉強をするのですが、そのことがマッキントッシュの美しい文字を生んだといいます。その時は、ただ美しい文字を書いてみたいと思って講義に参加しただけだったのに。
「点と点がつながり、線になる感覚」
これ、生きていて私が最も好きな「感覚」かもしれません。それには「愚者」であることが欠かせないのです。自由で解き放たれていて、怖いものがなく、時に無謀な存在。因果論から解き放たれた愚者であれ。
令和まであと7日の気づき
STAY FOOLOSH 、自分のリズムを信頼して進め。波乗りのように、軽やかに、後ろを振り返らずに。やがて点が線となる。