令和まであと5日、レオナルドの秘密
レオナルド・ディカプリオの名前って、レオナルド・ダ・ヴィンチからつけられたって知ってました?
☆https://www.cinematoday.jp/news/N0093640より
お母さんが、美術館でダヴィンチの絵を見ていたとき、お腹を強くけったので「レオナルド」と名付けられたらしい。そんなディカプリオがダヴィンチ役をし、映画化が進んでいる、ウオルターアイザックソンの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」上下巻。ウオルターと言えば、
この方の伝記を大ヒットさせ、映画化されこれも大ヒット。他にもアインシュタインや、ベンジャミンフランクリンなど、天才の骨太な評伝作家として有名。これは大期待だなと思って、某図書館にて借りて読んでみました。
『レオナルドは芸術とテクノロジーの両方に美を見出し、二つを結びつける能力によって天才になった』BYスティーブジョブズ リベラルアーツとテクノロジーの交差点を示す道路標識のイラストを製品発表会で見せた。そんなジョブズのヒーローがレオナルド・ダ・ヴィンチであった
『天才』と呼ばれる人の行動、エピソード、考え方を調べ上げた結果、ウオルターが行きついた結果は、『芸術と科学』『人文学と技術』など異なる領域を結びつける能力こそが、イノベーション、イマジネーション、非凡なひらめきの結果になるということ。レオナルドはその非凡さ、天才性、多才さが話題になることが多いけれど、ウオルターは
非凡な才能は神からの贈り物ではない。彼自身の意志と野心の産物だ。レオナルドは学校教育もほとんど受けておらず、ラテン語や複雑な計算はできなかった。
と、彼の才能がその「頭脳」によるものではないということを強調している。さらに、社会的なエリートとは全く異なっていた彼のディテールにも触れている。
社会のはみ出し者であることをまるで意に介さないところもそうだ。レオナルドは非嫡出子で、同性愛者で、菜食主義者で、左利きで、注意散漫で、時に異端であった
そんな彼が「科学者」以上に科学を知り、解剖学や幾何学、舞台演出、軍事顧問などの仕事の点と点をむすび「芸術家」として活動した秘密。その一番大きなものは、以下のような能力だったという
飽くなき好奇心から、不思議なものに子供のように疑問をもち、観察する
絵画を描くために、人体を解剖したが例えば「人間の脳と神経系がどのように感情を体の動きへと変えるのか」ということを明らかにするために「脊髄を半分に切断し、脳から降りてくるすべての神経を描く」などのことを何度も繰り返した。レオナルドは「唇」の動きにとても興味を持ったが、解剖は困難を極め、
人間の唇を動かす筋肉は他のあらゆる動物よりも多い。唇が取りうる形と同じ数の筋肉に加えて、その形を解除するための筋肉がまだたくさんある。
と書いている。そうやって研究した結果が、「モナリザの微笑」だったりするのだから、通常のアーティストとは根本的にやり方が異なっているし、なんとも「凝り性の極み」と言わざる得ない。
そんな調子なので、たまに鬱になったり自分はダメだと落ち込んでみたりということもあったらしい。とても人間的ですね。
ウオルターは、下巻の最後に「レオナルドに学ぶ」としてその人生から学べる事を箇条書きで記してくれています。さすがTIMES誌の編集長だっただけあって、現実で生かせるとても実務的な伝記になっています。ぜひ読んでみてくださいね♪
令和まであと5日の気づき
身の回りの出来事に興味と好奇心を持ち、子どものように驚こう、そして興味があることにはとことんこだわっていこう