オキシトシン、癒す側が急上昇
フィトセラピー協会の卒後研修で山口創先生が講演するとのことで行ってまいりました。
今年の8月に「世界一受けたい授業」でオキシトシンの講義をされた先生は身体心理学という分野の研究をされています。
著作もたくさん。
どれもとても分かりやすくて、面白い。先生の語り口も、とっても優しくソフトタッチで穏やかなエネルギーでございました。講義の内容は、ハンドケアセラピストの方も多が多かったので「手の治癒力」をメインに。
以下、今日の題にも一つ使いましたが、私が「おお!」と思った事を簡単にシェアさせていただきますね。
- オキシトシン(以下OXT)は、抗ストレス作用や抗不安、抗鬱作用など様々な作用があるほか、食欲を抑制したり、抹消での鎮痛作用などもあります。特に、最近の研究では、皮膚の表皮細胞の中で産生されると分かったそうです。また、子宮や心臓なんかでも産生されているらしい。女性ホルモンの一種なのでなるほど、子宮とは。心臓はスタンフォード大学のハートマス研究所の研究が有名ですね。最近では、血液を送り出すポンプの役割だけではないことがわかってきています。
- マッサージの施術者と受け手のマッサージ後のオキシトシンの量を比較すると、前後で、産出量が大きく増えたのは施術者のほうだったという。「気持ちよくさせてあげたい」「楽にさせてあげたい」という気持ちが、施術者のオキシトシンを増やすとのこと。なるほど、「受け手は癒されているようで実は癒している」というのは科学的にも本当なのですね。
- オキシトシンは、身体的な接触がなくても2者に同調関係がある場合に両者に産生。相手の目を見て、心から共感する、話を聞く、などによりオキシトシンが産生されることがわかっている。
- セルフタッチ、マッサージなどでもオキシトシンは産生される。触れられることに精神的に障がいがある方の場合は、自分で触れる機会を増やすなどでも、症状が緩和することがある。
その他、沢山のことをお話いただいたのですが書ききれないので、この辺で。
それから、山口先生の著作「皮膚は心を持っていた」の中に「自己膨張理論」「ペリパーソナルスペース」というのが出てきて、他者を自分の一部のように感じてしまう。という現象があるそうです。満員電車で他者との距離が近くなって不快になる現象を「クラウディング」というそうですが、これは他者を自分の一部のように感じてしまう「自己膨張理論」の一種なのだとか。話したり接していないくても、人から受けとってしまうネガティブな感情や不快感。見えなくても「人から受け取っているもの」は確実にあり、私達はその「受け取っているもの」によって「感情」「思考」「身体」が変化しているかもしれませんね。このあたり、エッセンスとのかかわりで少し探究を進めてみたいと思っています。
「フィトビューティケア講座」でも、「オキシトシン」をたくさん産生する方法や、心と皮膚の関係、セルフケアでタッチする力加減、速さ・・・などなどについてたくさんお話させていただいています♪
来月開催は以下です。ぜひ、最先端の学術的な見地もセルフケアに生かしてますます私本来の「美」を思い出していきましょう♡
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12月6日20日フィトビューティケア講座@横浜元町
★アロマ&ハーブの基礎的な知識を丸っと学び、ビューティケアに必要なアイテムを手作りできるようになります♡オキシトシンを増やすフェイシャルトリートメント実習もやりますよ♪