我慢が溜まると「気」が枯れ、心が「砂漠化」する
★ポートランドの美術館でみたネイティブアート。かっこいい!
今日は「職場の人間関係におすすめエッセンス」をご紹介する予定だったんですよね。ヘアサロンに行ってから、張り切って書こうかな~と思っていたのですが、結構面白いことがあったので、まず、そのことを書こうと思います。
私は、たまに「新規客」でヘアサロンに行くのが好き。毎回毎回同じサロンだと「いつものとおりやっといて」とかってなりません?これ、たまに「つまんらんな」と思ってしまうんですよね。いつも新鮮で新しい自分を発見したいという好奇心とエゴがあるし、新しい人との出会いやおもしろい経験も好きなので。
今日はそんな気分だったので、ネット検索で「ピン」ときたサロンを探して予約しました。お店についてみたら、インテリアや雰囲気は悪くなかった。平日なのに活気もありました。
中堅どころの男性の美容師さんがやってきて、「いかがいたしましょうか」
私、携帯から写真をおもむろに出す。「こんな感じとかどうですか?」
新規客として美容院に行くときにはいつも写真を1~2枚持っていきます。イメージの共有からはじめるようにしてるんですよね。じゃないと伝わりにくいから。
その写真を見た美容師さんは、とたんに「ゲっ!めんどくさ」という「否定的なエネルギー」を放出。
はい、わかるよ、言いたいことは。でもこれ別に「この通り絶対やってよね!!」「これじゃないとやだから!!!」と言ってるわけではないのです。「イメージ」を共有したいの。だから、私は言ったのです。
「これ、イメージですからね。雰囲気をこういう感じに・・・」
「これ、アイロンでかなり作り込んだスタイルなんですよね~」
さえぎるように美容師さん。し、知ってる。ネットや雑誌に掲載してるのはだいたいアイロンとか、パーマとかいろいろして創り上げられてるの知ってる。この通りならないのも知ってるよ~!!
「これだと、長さも変わらないです。」
「長さを変えなくてもいいので、こういうスタイリングを教えてもらえたりとか?」
「難しいですね、無理です。」
む、無理って言った?
「じゃあ、別のスタイルでもいいのでおすすめのヘアカタログとか見せてもらえますか?」
「はあ、一冊しかないんですが、どうぞ。」
無造作に机の上におかれる「ホットペッパー」
「いつくらいにヘアカットに行きました?前回、カラーはいつですか?」
彼の声が、遠い彼方か聞こえる感じがしました。
私は、いよいよ「よし!」と腹に力を入れて…
「すみません、ちょっと髪の毛切ること自体辞めてもいいですか?」
「え、えええ?は、はい。わかりました。」
一瞬で、耳まで赤くなる彼。
きっと、「やばっ!」と思ったんだろう、さすがに「帰る」っていうとは、想定外だったようで。
「(にっこり)また、仕切り直してきますね。(もちろん、ここには来ないよ)」
「はい、ご来店をお待ちしております。」
最後だけやけに丁重に送り出されました。
—————————- 終幕 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
これは別に美容師さんが「悪い」と言ってるわけではないのです。「雑誌の写真なんて持ってこられても、その通りになんてできるわけがないだろう」と思う美容師さんて結構多いと思う。嫌がる気持ちはわかるよ。それは私も同じだったりする。
例えば、「ガイヤの夜明け」を見て社長が「ちょとこのテレビみたいにうまく、広報してくれる?」とか「この会社みたいに、たくさん雑誌にとりあげられるようになりたい」とかさんざん仕事で言われたことあるから。しかし、そこで「できません」では話が終わりになってしまうから、そこから「質問力」を使って「相手の本当のニーズ」を引き出すのがプロだろう!というのが「私の考え」だったりします。だけど、それって「相手の考え」とは違うよね。
今回はその「考え」が合わなかっただけ。要は「気持ち」が合わなかったんだよね。
そういう時、そういう人とは「いい仕事」ができない=今日の場合は、いい髪形にならない。だから可能であれば「退散」するべし!今日のようなケースは比較的「辞めます」が言いやすい。
これがなかなか企業で働いている時、できなかったんですよね。なんかちがうなあと思っても、相手に巻き込まれてしまうことが良くあった。そうすると、必ず後からトラブってたなあ。その時に私は、
「私が我慢すれば」「嫌われたくないし」「今だけだし(今期だけだし)」と「我慢」を勝手に重ね「気」を枯らし、心は「うるおい」をなくし「乾燥した砂漠」みたいになってたな。
ぺんぺん草も生えませんし、当たり前だけれど「誰のためにもなってない」のに気付かなかった。こういう仕事での人間関係に思いを馳せると、本当に色々思うことがありますので、明日から何回か連続して書いていきたいと思います。砂漠化の可能性がある人はぜひ、ご覧くださいな。