クリスタライジング(結晶化)は、突然に②

クリスタライジングは突然に

籠神社で不思議な翁に出会った話↑の続きです。

ただものではなさそうな翁との対話が続きます。

「多次元同時存在。日本の神話の神様は、実は一人の神様から分かれていて同時に存在しているという説を私は唱えています。まぁ、これはあくまでも『神話』の話ですから(にやり)。あんまり言うと怒られてしまう…何か質問はありますか?」

「質問…ですか(なんだよ、多次元同時存在って!?)」

「あれは、昭和62年のことです。私は、決死の覚悟であることを発表したんですが、すごかったなあ、あの時のヘリの数。当神社には、息津鏡(おきつかがみ)と辺津鏡(へつかがみ)という2つの秘宝が代々伝わっているんですけれどもね。2000年前のもので、それをみると考古学上もいろいろなことが分かるというので…新聞記者も押し掛けたものですよ…その時もいろいろとありましてねえ。歴史っていうのは、本当にいろいろ、いろいろとねえ。で、何か質問はありますか?」

「…。こ、こちらは、空海さんはいらしていますか?」

質問は?と何度も聞かれて、突然、よくわからないことを聞いてしまった。ただ、なんとなく聞いてみたくなったのです。空海のこと。

「空海さんと当家の眞名井御前のロマンスもありますよ。空海さんが彫った眞名井御前の像が残っています。あなた、ご出身はどちらなんですか?」

私も私だけれど、翁も翁で唐突に話が変わる…。

「出身ですか?宮城県仙台市です。」

「ほう!宮城。伊達家というのも…面白いです。非常に興味深い。伊達政宗は特に。研究されたらいいと思いますよ。私はねえ、大分の宇佐の人間なんですよ。宇佐神宮にお仕えしていた社家のものでした。そこからこちらに来たんです。」

・・・その他、どう考えても表立って書かないほういいだろうことをふと口走る翁の話はとどまらず、30分以上経過。夫がレンタカーの時間を気にしているので、いよいよ失礼しようとすると

「今月出した本があるので、これを読んで探究されてください。それから名刺をもっていかれますか?」

と本を手渡され、さらに名刺を手渡されました。

…・・・!!!!(もちろん、本は購入させていただきました)

ただものではないと思ったけど、宮司さん…しかも海部光彦さんて…結構有名だった気がするんだけども💦

そんなことを思いながら、籠神社を後にしました。

「多次元同時存在」や「息津鏡、辺津鏡」、「天の眞名井のマナの言霊」、「海部族」「大和民族」…現役の吉佐ノ宮、海部光彦宮司の新刊(2017年8月8日第一版)には、82歳までの研究成果が丁寧に書かれています。(少し前まで、ホームページでも購入できたのですが…なぜか今はもうなくなっていますね。)

で、私は、この本を読んでいてやっぱりそうなのかもな、と、興味がそそられてどうにもならないことが出てきてしまいました。うっすら思っていたけれども、電撃が走るような「やっぱり!!!そうなのか!!!!」という思いがありました。

それは、「日本には、大陸から人が入ってきていた」ということです。「縄文の前、古代日本」には固有の「古代日本文明」があったんじゃないかということ。それはとても独特の文明だったのではないかと思います。そこへ、大陸から、それこそシュメールやイスラエル方面からインドや中国、朝鮮半島を経由してきた民族が融合して、「やまと」ができた。だから日本の神道は、古代日本のアニミズム的な要素も踏襲しながら、独特の大陸風な文化や儀式もあるという不思議な宗教になっているのかもしれない…と思いました。

私が興味があるのは、大陸経由で人が入ってきたことの是非や真実よりも、その前にあった「古代日本」の文明について。そこにはいったいどんな文明が発達していたのかというのがとても気になるのです。神道や神社にひかれたわけも「古代日本」が見え隠れするからで、そこに「何か新しい未来の創造の種」「古くて新しい手法」のようなものを感じてしまうからなのだ…と衝撃的なことに行きつきました。そしてそれは、きっと私たちの「未来に必要不可欠なこと」のように思われるのです。

それからというもの「古代日本についてもっと知りたい」「探究したい」という腹の底からの「ねがい」が聞こえてきて、「植物療法の講師」他、いろんなことがそっちのけになりました(笑)

それは2009年6月19日伊勢から始まった「神社巡り」が結晶化して新しい扉が開いた瞬間でした。クリスタライズは突然に。ただ、そのプロセスはじわじわと約8年間の歳月がかかっていました。

もちろん、これらは私の単なる想像ですからね。(笑)根拠はないです。でもそう思うから仕方ないし、私は「腹の底」の「やりたい」という願いに忠実であろうとして2年前に会社を辞めたんだった。と思うと、やはり自分の「腹」を優先していこうと思いました。

→もちろん、つづく♪

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