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The Art of Choosing:選択のアート

近所の散歩道。

通勤、通学の人たちと、

右半身に麻痺があって、

手を曲げながら、

ゆっくりゆっくり

歩いている老人と、

私。

通勤、通学の人たちは、

老人の歩みが遅いので

「もう、じゃまだなあ」

という感じですいすい

追い越していく。

朝の予定や、

今日の予定の事を考えて

眉間にしわ。

老人は、ただただ

ゆっくり歩く。

梅雨の間のハレとは

言えない曇り空。

私は、なんとなく

追い越す気になれなくて

老人の後ろを距離をあけ

たまに止まりながら

一緒に歩いてみる。

どんどん周りに

追い越されていくし

「チャリンチャリン」と

自転車に邪魔にもされる。

私は「チェっ」と思う。

なんて世知辛い都会よ。

前をゆっくり歩く

老人は表情もわからなくて

ちょっと右半身が痛いのか、

苦しいのか?

「生きるって大変だな」

また、私は思う。

「こんな風になっても

なお生きなくちゃ

いけないのかな」

また、私は考える。

老人との分岐点にきて

左に行く老人と、右に行く私。

別れ際に、ちょっと足を速めて

追い越し気味に左をみると。

老人が「にっこり」と笑った

私はなんとなく

「今日は曇りですねえ。」

と声をかけてみた。

老人は

「ありがたいですねえ。」

と一言。

ふと、

「The Art of Choosing」

だと思った。

日本の本の題名は

選択の科学

シーナ・アイエンガー教授が

言いたかったのは

選択は

ARTで、その人自身の

生き方や「感性」が反映される

ものだということなのでは?

わたしたちは選択を行い、そして選択自身がわたしたちを形作る。科学の力を借りて巧みに選択を行う事もできるが、それでも選択が本質的に芸術であることに変わりはない。選択の全貌を明らかにすることはできないが、だからこそ選択には力が、そして並はずれた美しさが備わっているのだ。』

まちがいなく、

老人のほうが

私よりも

人生の「選択」を

「ART」していた。

私も、先輩を見習って

もっともっと

「人生をART」していきたい

なぁと、

そんな風に思いました。

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