ジプシーみたいな占い姉さん現る

人には向き不向きがある。

例えば、計算。そそっかしい私には向いていない。

例えば、マークシート。塗っているうちに自分がどこにいるのかわからなくなる。

例えば、芸術家。毎日描きたいことが変わるに違いない。

突然、私に向いているのは「カウンセラー」なんじゃないかと思った高校時代。

キリスト教系の学校に通っていた私はシスターでキリスト教学の先生に「おこがましい」と一刀両断される(笑)にもかかわらず、意地を張り臨床心理学の大学院がある大学に入学。ここでも某フランクルの「夜と霧」の初版本を訳されたえらい先生に「君はゼミに入れない」と宣告されます(笑)

「このゼミに入れないと大学院に行けない」「この大学に入った意味がないじゃないか」と勘違いし、非行に走り(笑)、臨床心理士になる道をあきらめました。たぶん、おこがましいうえに、臨床心理士は本当に向いていなかったに違いないと思います。

しかし「違う」と言われるとなぜか「そんなことないっ!」と頑張ってみせたくもなるもので大学を卒業してから「産業カウンセラー」という「カウンセラー」資格を取得しました。この資格は実はとても勉強になることも多く、取得して本当によかったと感謝しています。ユングを読んでもわからなかったことが社会に出て時間を経て「そういうことか」と分かることもあるものです。

ところが臨床心理士ではないけれど念願の「カウンセラー」になったものの、だれも相談に来ません。当たり前だ!そこで「なんでカウンセラーになりたかったんだろう」という本質的な問いをやっと自分に課してみていると、ある友人が「すごい人がいる」と言ってある方を紹介してくれました。今でいうところの「ヒーラー」という職業の方で「タロット占い師」。「オーラが見えるらしい」と興奮する友人を後目に「は?なんじゃそりゃ。ていうか、そんな人に相談するくらいなら私に…」と言いかけたが、ものは試しだと思ってその「占い師」に会いに行きました。マンションの1室のなんとも乙女チックな空間、ピンクハウスみたいなふわふわ衣装のそのお方は、タロターデパリというたいへん麗しいタロットを操っていました。1時間を経過するころ、突然その方が言ったのです「あなたはねえ、占い師が向いているわ。で、きっとタロットね!」もちろん、びっくり仰天。でもその時、私にはある光が差し込みました。

「カウンセラーより占い師のほうがみんな相談に来るんだよね!」そして、不思議とその後すぐにマルセイユタロットという最古のタロットに出会い、それを3か月集中的に学ぶことになりました。3か月だけだったのに「なんかこれできるな」という謎の感覚がやってきて「次のレベルに進みますか?」という先生のお誘いもお断りしました。

「だって、なんだか知らないけどできるんだもん!」

そんなわけで、人には向き不向きがある。そして、向いているものを教えてくれる人は必ずしも教師とは限らない。街に佇む占い師かもしれない。

15年前の私の実話です(笑)タロットをやるとき私にはあまり「無理がない」し「向いている」と感じています。でも、これを四六時中やっていろ、職業にしろといわれるのはちょっと困るんです。「ずっとやっていられるほどに好きなこと」ではないからです。「向いてること」と「好きなこと」は必ずしもイコールにならないこのままならない人生!逆にViva!(笑)

でも「向いていること」も自分に無理のない条件や、タイミング、直観で選んだ場所と季節、タームでたまにやろうと思いました。せっかく15年も一緒にいるんだしね。前置きが長くなりましたが「ジプシーみたいな季節ものの占い姉さん」がまたやってきます。

1月28日(土)東新宿のビーガンcafeみせるま/MiseLMAの2Fにて、「fortune Tarot Tellerの会」をさせていただきます。

神秘的な力は、すべてのひとの中にあると思います。でも自分ではなかなか触れられない、言葉にできないものを、タロットを使って拾い上げていくような感じだといつも思っています。私はあなたの「fortune Teller:未来の話し手、未来のあなた」になり、今年の皆さまのストーリーを紡いでいくお手伝いができたらとても嬉しいです。

取り急ぎ日程まで!詳細はまたお知らせいたしますね♬

 

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